今年、3本目の記事が年末も押し迫った大晦日になるとは……まぁ、最近の更新頻度を思えば当然と言えば当然か(苦笑)。
それにしても多くの方々が言うように、今年は新型コロナウイルス感染症騒ぎで酷い一年だった。何が酷いかといえば、諸外国はもちろんだが、我が国においても緊急事態宣言が出されたことを筆頭に、感染症専門家諸君が専門家としての立場を超え、政治や行政の権力空間にまで押し入って迷走させたこと。剰え、大半が軽症あるいは無症状であるにもかかわらず、指定感染症として現実が見えてきた中でも扱いを軽くしようとしない過剰策放置。
加えて、マスコミは戦前宜しく煽ることしか能がなく、かつての戦争の道への反省を忘れてしまったかのような大本営垂れ流しに匹敵する報道姿勢。さらには、エビデンスがないと批判されるや、未知のウイルスに対しては仕方がないと開き直り。早一年経過していてワクチンまで開発・接種されているのに、完全に分かっていないレベルはとうに終わったはずだろうが、完全に分かるまでは分かったとは言えないという、他の科学では考えられない馬鹿ッぷり。いかに感染症専門家の層が薄いかが、間接的に証明されたものであるだろう。
とどのつまり、感染症専門家という感染症以外はド素人、しかも10年以上前の鳥インフルエンザ対応では、勘違いとしか思えない上手くいったという自画自賛妄想が足を引っ張り、今回も自らのいうことが正しいという認知妄想(尾見発言からの推定)が前提としてある。これが、言うことを聞いてくれないという危機を勝手に思い込み、政府や行政を無視して前のめりに暴論を振りかざす。感染症さえ撲滅できれば、経済や少子化による危機等が訪れようと眼中にない(というか想像すらつかないのだろう)。本当に、専門バカが政治や行政を壟断するととんでもないことになると、計らずも2020年は社会実験を本番で行ってしまったと記録された。
そして酷いのは医師会だ。医師会というのは医師会に加盟する医師の代表であって、医療を代表するものでもなく病院のような所は大半が未加盟なのに、あたかも医療全体を統括しているような記者会見を医師会長が行っている。長年、医師は特権階級気分が抜けておらず、21世紀も20年近くが過ぎた今でも、まだそういう意識が抜けきっていないどころか、勘違い極まりない発言を日本医師会長はもとより、東京都や地域の医師会長も同様に繰り返している。そもそも論で言えば、医師会に加盟している医師は、新型コロナウイルス感染症にどれほど寄与しているというのか。どちらかと言えば、この感染症に係わりたくなく、診療拒否までは行かずともハードルを上げて受診させないか、さもなくば病院へ行けとたらい回しするところの方が多いはずだ。その上、整形外科とか皮膚科とか、新型コロナウイルス感染症とはほぼ無関係の標榜科目の医療機関はどうなのか。
つまり、医師会は医療業界を代表するものではない。それがなぜあのような医療危機と称する会見等を行うのか。マスコミ諸君には是非取材して当たっていただきたいものだが(表面的な取材ばかりで、尚且つそこまで知恵が回らないから無理か)、それはつまり、関係ない医師や医療機関に動員をかけてほしくないからなのだ。医師である以上、医師法に従うべきであり、こういった緊急事態とされる時こそ、医師免許を持つ価値が活きるのである。一般国民はもとより、飲食業界など一部に負担をかけるのは本来筋違いで、医師をはじめとする免許を持つ者達が、緊急事態宣言によって動員され、徹底的に感染症対策にあたるべきなのだ。そうなった上で、それでもなお足りないという時にようやく医療崩壊だとなるのである。そこまで言うなら医師会長は、傘下の医師会メンバーに新型コロナウイルス感染症への対応を呼びかけるべき(医師免許はオールマイティなのでしょう?)なのに、誰に向けて訴えているのか。言いやすい方に、立場の弱いところに、特権階級ではない(と見下している)ところにだけ言うのは、明らかにおかしいとなぜ思わないのか。
というわけで、専門家である人たちが、まともな対応をせずに一般国民や立場の弱いところにだけ自粛をさせ、自分たちはのうのうとしている。それどころか、まともに考えることも出来ない鵜呑みするだけの都道府県知事が、哀れにも自分たちもほとんどが高齢者であるために、既に人口シェアでは多数派となって発言力含め弱者などではない高齢者の命を守るという能天気なコメントばかり。本当にこういう輩は「持続可能な」社会を作ろうと、あるいは維持しようとしているのか甚だ疑問だ。
もう建前を言っている状況ではないのだ。少子高齢化による超高齢化社会が、新型コロナウイルス感染症(だけではないが)に対するウィークポイントであるのは確かであるはずだが、なぜできないのか、やらないのか。それは高齢者ばかりに目を向けた対策が全てであり、2021年以降は速やかに対策を転向すべきだろう。
せっかく高齢者を中心とした感染症が出てきたのには、訳があるのでは? そんな穿った見方すらしてしまう現状をどうにかするしかないとしつつ、今回、いや今年の記事はこれまでです。良いお年をお迎え下さい。
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