Nintendo Switchが登場して2年半程。多忙を理由に、ゲーム機はPlayStation 4 Proだけで充分だとしばらく横目で見ていたが、新型(省電力型)発表と久々の据置機向けのファイアーエムブレム(風花雪月)が登場という理由から、ようやく導入に至った。
で、せっかくなので旧型機(初代機)との比較もしたいと思い、知人に1か月借りた機器と比べたところ、外見の違いはほぼ判別できないが、性能フル稼働となるテレビ出力モード(Nintendo Switchドックに挿入)で使用すると、その違いは見た目ではなく触感、つまり触ってみればすぐに違いが分かる。赤外線センサーとかで比較ができれば一目瞭然だが、旧型は触るのが憚られるほど熱くなるが、新型(省電力型)は触っても暖かいなと感ずる程度。半導体をはじめとする機器の熱耐性上、旧型機でも問題はないのだろうが、ファンがついていない(自然放熱)ことから新型の方が精神衛生上ありがたい。旧型しかなければそんなものだろう、で済んでいたものが新型が出ることで「旧型は熱くなりすぎでは?」と思うのは間違いない。
PlayStation 4やPCは、プロセスルール縮小による省電力効果を性能向上に充てることがほとんどだが、Nintendo Switchの省電力効果をそのまま省電力に充てるというのは、設計思想というかゲーム機に対する考え方の違いというか、なかなかに興味深い。宣伝等では、携帯モードでのバッテリ持続時間向上をうたっているが、TVモードにおける発熱減少の方が私としてはうれしい。
そして肝心のゲームプレイ。Joy-Conと名付けられたコントローラに慣れていないこともあって、操作感は好印象とはいえないものの慣れの問題かと思われる。そして、プレイしているのが「ファイアーエムブレム風花雪月」と「ドラゴンクエストⅪ S 体験版」だけなので、アクション等、コントローラを駆使するものではないため、そこまで困った事象は起きていない。
ただ、思った以上に辛いと感じたのは、6.2インチ液晶ディスプレイ(解像度 1280 x 720)で表示される文字の大きさである。無論、読めなくはないのだが、TVモードでのプレイを前提としているものだと、どうしても厳しいと感ずるところがある。例えば、以下をご覧いただきたい。
これは「ファイアーエムブレム風花雪月」のワンシーンだが、台詞の中にカナが振られており、これがなかなか厳しいのだ(苦笑)。そして、タクティクスモードというべきバトルについても、拡縮3段階(マップ含)できるとはいえ、携帯モードでは事実上1段階しか使えるレベルにない。TVモードでは快適なのだが、文字が小さいというのは大変辛いわけだ。
そして、「ドラゴンクエストⅪ S 体験版」についてはPlayStation 4版と比べてオブジェクトの貧相さが指摘されているが、携帯モードにおいては解像度の低さと画面の小ささが却って問題を覆い隠しているからか、思っていた以上に悪くない、というか好印象。加えて、私は古の8-bit時代よりゲームに声は必須だと思っているが、Ⅷで声が入ったにもかかわらず、なぜⅪで無声なのか大いに不満を持っていたため、Ⅺ Sで再び声が入るのは素晴らしいと感じた(本当ならば、PlayStation 4版に対してもSアップデート的なことがあればいいのだが)。
たった2作品でゲーム機を云々するわけにもいかないが、携帯モードにもTVモードにもなるのはPlayStation Vitaでも2機種(VitaとVita TV)で実現していたものの、1台で両方できるというのは面白い。しかし、携帯モード専用のSwitchが登場することで、TVモードへの取り組みが今後どうなっていくのか気になる。というのも、先に述べたようにTVモードと携帯モードでは画面サイズの違いから、状況によっては向き不向きがあり、携帯モードに振られてしまうとTVモードの必要性が問われかねないからだ。TVモードでは、フルHD(1920 x 1080)を持っていながら、TVでも1280 x 720に押さえ込まれるようでは話にならない。
まぁそんなことを気にしつつも、とりあえず合間を見ながら「ファイアーエムブレム風花雪月」をプレイすることとしようといいつつ、今回はここまで。
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