第95回全国高校野球選手権記念大会は、久々に一日で準々決勝を4試合行うという日程に戻り、そして試合内容も好ゲームが続き、3回戦は一体何だったの?というほどに素晴らしかった。
花巻東(岩手) 5-4 (徳島)鳴門
日大山形(山形) 4-3 (高知)明徳義塾
前橋育英(群馬) 3-2 (茨城)常総学院
延岡学園(宮崎) 5-4 (富山)富山第一
すべて1点差。第一試合の花巻東 対 鳴門は、2回逆転があり、9回裏に1点差にまで詰め寄った。第二試合の日大山形 対 明徳義塾は、追いつ追われつの展開で三度目に追いついて逆転した日大山形が逃げ切った。第三試合の前橋育英 対 常総学院は、9回二死走者なしからエラーをきっかけに9回裏同点に追いつき、延長戦で決着がついた。第四試合の延岡学園 対 富山第一も、2回逆転があって同点となった9回の表裏の攻防が熱く、やり直しのチャンスを活かせなかったことが敗因に結びついた。いずれの試合も、3回戦のひどさとは打って変わって、いよいよ盛り上がってきたといったところだろうか。
さて、そこに水を差すような(苦笑)表をご覧いただこう。
今日、準々決勝まで進んだ8校の地方大会及び本大会での試合数を比較したものである。最も多く試合を行ったのは前橋育英と常総学院だが、準々決勝でこの両校が対戦したため、勝った方の前橋育英は地方大会から数えて10連勝となった。これに続くのが花巻東の9連勝で、ほか2校が8連勝である。8連勝といえば、東東京代表の修徳が代表となるのに要した連勝数と同じであり、ここでも「1校の格差」を感ずるところである。また、花巻東に敗れた鳴門は、地方大会と全国大会が4試合ずつで8試合であり、全国大会の準々決勝が徳島大会では決勝に相当するという、お笑い状態となっている(苦笑)。
そして、準決勝に進んだ4チームを見ると、本大会の1回戦から登場しているのは前橋育英のみで、ほか3チームは2回戦からの登場である。興味深いところとしては、地域参加校の少ないところが敗退したことがあげられるが、ここまで来れば残り2試合なので、もうあまり此の手の話は関係ないかもしれない。
といったところで、今回はここまで。
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