さて、今回はPCシステム情報を表示する「Speccy」(バージョン1.22.536)を実行した結果を見ながら、あれこれ話を進めていこう。カテゴリは「Summary」「Operating System」「CPU」「RAM」「Motherboard」「Graphics」「Hard Drives」「Optical Drives」「Audio」「Peripherals」「Network」とあるが、まずは「Summary」から。
デバイスマネージャーやCPU-Zでの情報をこれまで見てきたが、それ以上の情報は見えない。概要を知るにはこれで十分ではあるが。
「CPU」。右側が欠けているが、主な情報は含まれているのでご容赦願いたい。さて、ここでの注目はコア毎の情報である。かつてはマイクロプロセッサにはCPUコアが一つしかなく、二つ以上のCPUコアがあるとは二つ以上のマイクロプロセッサがあることを指し、マザーボード上には複数のCPUソケットがあったのだ(今もハイエンドマザーボードには複数ソケットを持つものがあるが)。なので、コア毎の情報はそのまま異なるマイクロプロセッサ毎の情報であり、それぞれの情報を示すことに意味はある。だが、本機の場合はそうではない。マイクロプロセッサは一つであり、そのダイ上に二つのコアが統合されている。つまり、まったく同じダイ上にあるCPUコアであるので、Core Speed等は有意だが、Temperatureはほとんど意味がない。とはいえ、温度センサーによってマイクロプロセッサの動作管理が行われているので、まったく意味がないわけではなく単に情報表示上の話ではあるが。
続いて「RAM」。単にDDR3とあるだけで、LPかどうかの判別はない。他、特に特筆すべき情報はないが、Sizeが7928MBとDRAMチップ上の合計値である8192MBよりも264MB分少ないのが気になるところ。256MBなら何となく想像がつくが、264MBと半端な値…。
続いて「Motherboard」は大した情報がないので飛ばして「Graphics」。とはいえ、これも特筆すべき情報はなく、マイクロプロセッサに完全に統合されているためか、Intel社側の情報開示が足りないのかわからないが、外付けGPUと比べてしまうとあまりに寂しい結果であるだろう。
続いて「Hard Drives」。ハードディスクではなくSSDなので、大半がエミュレートレベルの情報である。パーティションが5つに分けられているが、これはデフォルトでこのようになっており、私は一切手を加えていない。リカバリー用のデータが入っているパーティション以外は、何に利用しているのかはわからない(未調査)。また、CPUもそうだったがSSDも温度センサーによる情報が40℃とあり、発熱の主原因となるこれらが40℃前後とあるというのが、GHz時代においては驚異的と言えよう。
残る「Optical Drives」「Audio」「Peripherals」「Network」については、特筆すべき情報はほとんどない(「Network」はマスクするところが多いので外した)ことから、Speccyによるシステム情報の話はここまで。
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