というわけで、昨日(29日)到着した VAIO Duo 13 | red edition。各種セットアップやセキュリティアップデート、そしてカスタマイズ後に主要デスクトップアプリケーションソフトウェア(いちいちこう断らなければならないのは、DOSアプリとWindowsアプリが併存して以来かな…)をインストールして、ようやく普段使いマシンにするまでにおおよそ数時間。新しいマシンを使うときの楽しい時間ではあるが、改めて再起動時間が短いことのありがたさを実感する。何だかんだで、軽く10回以上は再起動の必要に迫られるので、かつてを知る者としてはこういうところからして進化を感ずることができる。
さて、今回はまったくの新規ハードウェアということもあって、その構成が気になるところである。よって、まずはデバイスマネージャを確認しよう。
上から見ていくと、見慣れたものが続いた後に「Intel Collaborative Processor Performance Control (CPPC) Driver」と「Intel(R) Core(TM) 4xxxU and 4xxxY Processor Line Power Engine Plug-in」が注目だ。「Intel Collaborative Processor Performance Control (CPPC) Driver」は、IntelPcc.sysによって、「Intel(R) Core(TM) 4xxxU and 4xxxY Processor Line Power Engine Plug-in」は、hswultpep.sysによって実現されているが、それぞれ最新の電源管理(省電力)を実現するのに欠かすことのできないものである。
そして、「Intel(R) Core(TM) i7-4650U CPU @ 1.70GHz」が4つあるのは、DualコアそれぞれがHyper-Threadingテクノロジをサポートしているので、2×2=4となる。定格1.70GHzのメインPCというと、記憶違いでなければ私にとってはPentium M以来となる。単に動作クロックという点のみでしかないが、この10年で元に戻ってしまったとなる。もっとも、当時のPentium M(Banias)と第4世代Core i7(Haswell)とでは、物理コアの数、実行ユニットの充実(同時命令実行数等)、メモリマネージャ、グラフィックスの統合、キャッシュメモリの利用率などなど、この10年間に実装された進化の差があり、無論単純比較されるべきものではないのだが…。
「NXP NearFieldProximity Provider」は、Windows 8にとって最重要なものの一つ。NFC、WiFi、Bluetooth等といった近接間通信の「肝」であり、これらのレイヤとして位置し機能するものである。ユーザインタフェースレベルで「Tap and Do」を実現するにも、当然欠くことができない。
ここから下は「PCI Express ルート コンプレックス」以下に接続されている。
「Intel(R) 8 Series LPC Controller (Premium SKU) - 9C43」は、かつてのチップセットのうちのSouth Bridgeにあたる部分(完全ではない)で、今ではマイクロプロセッサと同じチップ上に実装されている(U及びYプロセッサのみ)。I/O周りも含めて同一ダイ上に実装したマイクロプロセッサは、かつてのCyrix MediaGXをはじめこれまでにもいくつかあるが、現実の選択肢としていよいよ完全統合プロセッサが登場することを予感させる。さて、そんなわけでLPCにぶら下がるのは、言い方は悪いが盲腸のようなもので「DMAコントローラ」「82802 Firmware Hub Device」「キーボード」「タイマ」などなど、DOS時代からなじみのあるものばかりがぶら下がっている(82802は比較的新しいが所詮はBIOS)。
続いて、「Intel(R) 8 Series SATA AHCI Controller - 9C03」にぶら下がるのは「SAMSUNG MZNTD512HAGL-00000」。VAIO Z21やその前のZではRAID 0接続されて爆速だったSSDだが、これはそうではなくSerial ATA 6Gb/s接続である。また、接続されるSSDは、Sumsung社製の512GBモデルだ。
続いて、「Intel(R) HD Graphics 5000」はそれなりの知識をお持ちの方であれば、ここにあるのが不思議だと思うだろう。グラフィックスはプロセッサと統合されているのではないか、と。ここにある意味合いは外部ディスプレイ出力との兼ね合いであって、PCI Express経由(接続)で行われているという含意がある。
「Intel(R) Serial IO I2C Host Controller - 9C61」及び「Intel(R) Serial IO I2C Host Controller - 9C62」にはHIDデバイスがぶら下がる。貴重なUSB 3.0資源を使わずに低速な(で問題のない)インタフェースはこれを使えばいいというわけだ。
「Intel(R) Serial IO UART Host Controller - 9C64」には、Bluetooth関連機器がぶら下がっている。私は、Microsoft Sculpt Touch Mouseを接続しているのでこのようになっているが、通常は表示されない。タッチもペンもあるのにマウス接続してるのか~と思うだろうが、古い人間なので仕方がないのだ(嘆笑)。
「Intel(R) USB 3.0 eXtensible Host Controller - 0100 (Microsoft)」は、ようやく普及し始めた高速シリアルインタフェースUSB 3.0。USBが実装され始めたのがWindows 95の時代からだったことを思えば、ここまでの高速化と普及は何とも言えない想いを禁じ得ない。だが、これにぶら下がっているのは「Front Camera」と「Rear Camera」のみ。何とも贅沢な、というかもったいない使われ方だ(惜笑)。
「Lightweight Sensors Root Enumerator」には、「簡易デバイス方向センサー」がぶら下がる。GPSは内蔵していないが、加速度センサーなどが内蔵されている。どれだけタブレット・スマートフォン的な使い方をするかにもよるが、何となく私にとってはレガシー以上に使わなそうな印象だ。
以上、簡単にデバイスマネージャから眺めてみた。ユーザインタフェースが大きく変わるときは、得てしてハードウェアの変化も大きいので、まずはここからと思って眺めてみたが、予想に違わず面白そうなハードウェアである。変形ギミックだけではなく、久しぶりにハードウェアを楽しめそうだと思いつつ、今回はここまで。
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