先月6本の記事しか書かなかったせいか、今月もなかなかblogへのキーボードが進まない。大きな理由はわかっていて、個人的旅行記を書いているために時間が全くとれない、というだけだが、それに加えて習慣というものもある。やはり、継続は力なりということで、久々にリハビリ的なものも兼ねつつ、blog記事を書いていこう。
まずはパリの中心部シテ島にあるホテル、その名もフランス国王名を戴いたホテルアンリ4世。ポンヌフ(新橋)に近くドフィーネ広場に面する超一等地にあるのだが、何と今時、インターネット予約はもちろん、ここ30年ほどの予約方法を全否定しているような電話予約オンリー。中心地にしては破格の安さなのだが、多くの部屋はシャワー、トイレ共同。フロント…というかカウンターに座っているおやじさんはいい感じなのだが、基本的に仏語しか通じないのも辛いところ。わかっている人が利用するにはいいのだが、まかり間違っても慣れていない人には厳しいだろう。私も単身旅行であれば、チャレンジしてもよかったが、そうでなければ腰が引けるのは当然だ(笑)。
そして場所は変わって、ビルの谷間に見える、赤茶色の三角屋根の塔。パリ中心部は、歩いているといきなりこのような史跡が現れるのが楽しい。これはパリ市の案内板によれば、
Hôtel de Bourgogneとある。ブルゴーニュ公の屋敷ということだが、残っているのは塔。これはTour Jean Sans Peur、ジャン無畏公の塔と呼ばれており、歴史は古いのだが、前面道路拡幅工事で多くが失われた上、長い間うち捨てられていて、1990年代に復元され現在では博物館的位置づけとなっている(ようだが、入れなかった)。
で、いきなりだがジャン無畏公の塔付近で見つけたコインランドリー。若い頃はよく利用していたが、最近は全く利用したことがないので通り相場を知らないが、パリではこんな感じ。10kgの洗濯物までOKとは…って感じだ。
で、同じくパリ市2区のこのお店。名前はStohrer。店前に停車中の車も、お店のロゴをあしらっているが、このお店。何とパリ市最古の現役お菓子屋(パティスリー)さんだとか。
店の横にもしっかり案内板。以下に記すと、
En 1725, à l'occasion de son mariage avec Louis XV, Marie Leczynska vint à Paris, emmenant parmi la cour qui l'accompagnait le pâtissier-cuisinier de son père, Monsieur Stohrer.
Cinq ans plus tard, celui-ci s'installait rue Montorgueil, et ouvrait une pâtisserie dont les spécialités allaiet être les "babas" et les "puits d'amour".
Vers 1864, la boutique fut décorée par le peintre Paul Baudry (1828-1886), qui venait d'atteindre la célébrité par les decors réalisés à 'hôtel Galliera et au Foyer de lOpéra.
L'immeuble, de la fin du XVIIIe siècle, comporte un curieux bas relief surmontant le portail : un globe terrestre entouré d'attributs des Arts et des Lettres.
てな感じで、要は約300年近い歴史を持つという(創業は1730年とか)。我が国にも京都あたりには長い歴史を持つ和菓子屋さんがあるので、パリ市がこのように由緒ある施設として紹介しているのがいい感じだ。
というわけで、今回はここまで。
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