さすがに公私共に半月以上あけてしまうと、日常に戻るまでにそれなりの日を要してしまう。言っては何だが、9月上旬からいきなり9月下旬になるというのは、なかなか厳しかった(苦笑)。月初で刻が止まり、そして9月最終週を迎えるというのは、負傷して入院期間を要し復帰したとき以来の感覚である。
さて、それはともかく今回から間に他の話題を挟み込みながら(となるだろうが)、フランス旅行について思ったことなどあれこれ記していきたい。中には既に旧聞になってしまっているものもあるが、そこはそれ、ご容赦いただくほかない。では始めていこう。
まずはこれ、からだ。これは、パリメトロ1号線のとある駅構内なのだが、このような看板がかかっていて先に進めないようになっていた。よく読めば、午前10時(10h00)まで通行止めとなっている。何と、1号線は午前10時まで運行していないということなのだ。
我が国では考えられないが、何とメトロ1号線は営業時間内まで施設改修工事を施工しており、ご覧のようにシャトレ駅の駅名表示板が新しくなっていたり、壁面や床面などもきれいになっていた。
それなりの前にパリに赴かれた方なら、これが1号線ホームとは信じられないのではないだろうか。驚いたことに、最新の14号線ごとく1号線にはホームドアが設置されており、乗降客がドアボタンを押さなくてもドアが開くようになったのだ(寒い地方の鉄道みたいに手動というわけではない)。
要は、メトロ1号線改修工事の最終段階にパリを訪れたということで、たまたま9月の一定の期間、日曜午前10時まで運行中止であって、最初に示した写真のような行き止まり看板が掲示されていたというわけである。
わかってしまえばどうという問題ではないのだが、まったく事前知識なしにこれに遭遇してしまったので、他の人たち(おそらく観光客)も私たち同様戸惑っていた(笑)。無論、駅員もいないわけではないが(乗換駅の場合、他線は運行しているので)、英語などほとんど通じないし、一方的に仏語でまくしたてられるだけなので観光客がわかるはずもない。ただ、1号線に乗れない状況だということはわかったので、他線を使って目的地に向かうことはできた。そういう手段さえわからない観光客もいたようだが、お気の毒、でしかない。
我が国の場合、都心などではよほどの大工事でない限り、営業時間内に電車をすべて止めるなどありえないが、さすがフランスだと思いつつ、今回はここまで。
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