思いがけない結果が出たゆめりあベンチマークテストだったが、今回はタイムリープベンチを行ってみよう。これまでFF14オフィシャルベンチマーク、ゆめりあベンチマークを行ってきたが、時系列的には
- 2003年 ゆめりあベンチマーク
- 2007年 タイムリープベンチ
- 2010年 FF14オフィシャルベンチマーク
なので、これらが3Dグラフィックスのその時代に相応しいかどうかはさておき、この時代にリリースされたものだという認識を理解いただければ十分だ。では結果を見ていこう。
VAIO Z21のグラフィックスは、前回示したように大きく分けて3通りある。もう一度この3つを列挙すると、
- VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ Power Media Dock経由ディスプレイ
- VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ 本体ディスプレイ
- VAIO Z21(Core i7-2620M iGPU)
ということで、プロセッサ統合GPUと外付けGPUの2通りに加え、外付けGPUも本体ディスプレイと外部ディスプレイに分けられる。正確に記せば、統合GPUの場合でも本体側にHDMI端子やミニD-sub15(いわゆるVGA)端子から、外部ディスプレイに接続することもできるので4通りとなるのだが、Power Media Dockを接続した状態で本体側のディスプレイ端子に接続するのはナンセンス(シチュエィション的にもそうだし、パフォーマンス的にもそう)なので、この3通りとしている。
では始めに「VAIO Z21(Core i7-2620M iGPU)」、プロセッサ内蔵GPUで実行してみよう。
実行中はだいたい30を切る数値であり、時折30を超える程度。まぁ若干のぎこちなさはあるが、VAIO type Zのチップセット内蔵GPUで実行したカクカクに比べれば真っ当である。4年前のベンチマークではあるが、よくぞここまで統合GPUで到達できたものだと感心する。で、結果は
やっぱりの28 FPS。30を超えればそれなりに、60まで行けば文句なしといえるので、必要最低限のスペックは満たしたとなるだろう。では続いて、「VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ 本体ディスプレイ」で実行しよう。
おぉっ! 60まで行った。VAIO Z系で60に到達したのは初めて見た。アップになるとさすがに60を切って40台になることもあったが、概ね60前後で走行した。結果は、
う~む、あと少しの56 FPS。内蔵GPUのちょうど2倍の性能を示し、タイムリープベンチでの失態を回復したとなるだろうか。3Dにそれなりのパフォーマンスを要するものは、さすがに帯域幅が狭くてもRadeonだと言うことになる。では、外部ディスプレイにつないだ「VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ Power Media Dock経由ディスプレイ」の結果はどうだろう。
おいおい、明らかに動きが違うぞ。さらにできるようになったな、VAIO Z21って感じで余裕の67前後でベンチマークが回っている。さすがにこれだけの数値が出れば3Dアニメーションも滑らかだ。そして結果は当然最高値の
65 FPSとなった。このベンチマークテストの結果も、本体の液晶ディスプレイよりPower Media Dock経由で外部ディスプレイに接続した方が高い性能を示したことになる。以前のVAIO Z11のベンチ結果も含めて並べてみれば、以下のとおり。
- 65 FPS……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ Power Media Dock経由ディスプレイ
- 56 FPS……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ 本体ディスプレイ
- 48 FPS……VAIO Z11(GeForce GT 330M)
- 28 FPS……VAIO Z21(Core i7-2620M iGPU)
- 18 FPS……VAIO type Z(GeForce 9300M GS)
ようやく順当な結果となったか、としつつ、今回はここまで。
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