世間的には三連休の真ん中、ということで私も珍しくカレンダー通りの三連休。外に出かけるのは暑くてしんどいので、部屋の窓全開にしながら読書を愉しんでいる。近いうちに興味深い本をご紹介するつもりであるが、今回のネタはこれ。
これは1911年時の欧州地図。スペイン、ポルトガル間は長年国境が変わっていないことで知られるが、それ以外は何というか、もう。第一世界大戦前なので、ドイツ帝国の領土の広さが目立つが、やはりオーストリア・ハンガリー二重帝国の版図の大きさも目立つ。19世紀からオスマン帝国の領土が減ってはいるが、それでもまだ欧州側に残っているし、ロシア帝国の大きさも…。国境ももちろんだが、政治体制も大きく変わったことも確認できる(今挙げたドイツ、オーストリア、ロシアは皇帝がいたのだから)。
振り返ってみれば我が国にしても、隣の朝鮮半島は前年(1910年)の韓国併合によって大韓帝国がなくなり、中国大陸は辛亥革命によって清帝国が翌年(1912年)に倒れるが、どちらも皇帝を戴いていた。無論、我が国も天皇が頂点にあった。たった100年前というべきか、100年も経ったというべきなのか。世界戦争を二度挟んだことも大きいのだろうが、この100年の間の変化には今さらながら驚かされる。
そんなこんなで、今回はここまで。
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