さて、今回は前々回の続き、Optimus Pad L-06Cを約1か月使っての感想を書いていこう。私の簡単な経歴については前々回「Optimus Pad L-06C 使い始めて1か月(感想)」にふれたとおりで、タッチパネル歴よりもはるかに長いキーボード歴、マウス歴、ついでにいえばゲームコントローラ歴があって、タブレットマシンが標準でサポートするタッチパネル方式については「感覚として慣れている」が、デバイスとしてのインタフェース歴としては長くない。そういうユーザが使ってみての感覚であって、言うまでもないが万人がこう感ずるものではないし、ご覧いただいている皆さんと比べて明らかに違うだろうという感覚があって当然だ。だが、あえてこう書くのは、自ら経験していないのに様々な口コミなどからわかった気になる人があまりに多いからである。無論、様々な人の意見を聞くことは大事なことだが、それとて自らの経験があってはじめて比較しうるものであり、まったく同じものを経験していないにしても類似のものから類推することもできるだろう(ケースバイケース)。ま、ともかくインターネット、そしてSNSの普及によって情報氾濫する中、ますます自身の経験(スキル)がものをいう時代であるので、私自身、これからも老骨に鞭打ってチャレンジしていくつもりである。
前書きというか能書きはこれまでにして、Optimus Pad L-06Cを使っての感想を書いていく。もう一度ふれておくが、Optimus Pad L-06C固有の話というよりはタブレットマシン全般の話になりそうだということは宣言しておく。というのは、事実上これだけの期間、タブレットマシンを使ったのは今回(Optimus Pad L-06C)が初めてだからだ。
まず、最初は手に持った感想から。購入直後のblog記事でもふれたように、Optimus Pad L-06CはiPadなどと比べると横長、画面サイズが16:9をサポートしているので、私としてはiPadよりも持ちやすいという印象を受けた。だが、縦方向(縦長となる持ち方)には今ひとつで、これは電子書籍系、特に縦長の文書中心のものを扱うには今いちとなる。昔風の言い方をすれば、マルチメディア系には強いが、ドキュメントリーダとしての使い勝手は(おそらく)4:3の比率であるiPad系と比べれば「残念!」となるだろう。しかし、横長メディアであれば、そこまで残念ではなくビデオ系、特に16:9の比率のものならばベストフィットとなる。すべてに満足することは、背反するものが存在する以上不可能(否定的見解まで良点として受け容れることも可能だが、それでは宗教の世界(中でも狂信者)と同じようなもので、古くからのApple信者に目立つ←もちろんそうでない方の方が多いが…)だが、持ち運び前提を優先するならば、横長の方がいいと思う。
そしてハードウェアスイッチ関連。何もかもがパネルタッチでできるのもすごいが、却って困るものも少なくない。電源(起動)スイッチや音声ボリュームが最低でもほしいと思っている私なので、本機はその両方が存在しているので文句はない。鞄の中などでいきなりON / OFFされてしまうのが困る、というケースは幸いにして今のところない。
外部インタフェースとしては、USBとHDMI、ヘッドフォン(音声)があり、必要十分と考える。もちろん、色々なものがあって困るものではないが、実際、お試し的に使った以外で、要は日常的にはUSBしか使っていない。HDMIはいわゆるマルチメディア指向ということで搭載しているのだが、PCやPS3等がある中でこれを使うとなれば、外に持ち出したとき、さらに加えて第三者に向けて大画面で見せようというシーンしか今のところ思いつかない。そしてそういうシーンはこれまで絶無であったので、出番がないとなるのである。一方、USBはPC(母艦)との手軽なやりとりで欠かすことができない。無論、ネットワーク(WiFiなど)越しにもできるが、充電も兼ねられる(ごくわずかだが)という点から自宅などではUSB経由がいいだろう。
そしてON / OFFのスピード。チャージタイム1ミリ秒! まで速くはないが、この手のデバイスでON / OFF切り替えに1秒も要するのはナンセンス。その点、本機はスイッチを押せば、1秒未満でしっかり反応するので合格点。Andriodアプリの起動速度も、いわゆるAndriod携帯を使ったことがないので比較のしようがないが、本機においては満足できる起動速度のものがほとんどで、SDRAMに常駐している状態でない形からの起動時間でも満足できる。ただし、例外はネットワーク(外部回線)が腐っているような場合(接続状況が悪いなど)は、反応は今ひとつ、いやだめだめだが、それはどのような機器を使っていても現在は回避不能なので致し方ない。それさえ(そういうイレギュラーさえ)なければ、きびきび動いてくれるデバイスといえよう。このレスポンスがかつての(今も?)Windows CEマシンなどにあれば、一部の人たちだけの一時期の流行だけに終わらなかったに違いないと述懐したくなる(笑)。
Androidアプリで、最初から本機にインストールされているものも含め、比較的よく使っているものは、
- ブラウザ
- Googleマップ
- Andriodマーケット
- Adobe Reader
- Gmail
- カレンダー
くらいのもので、あとはゲーム類が少々。ほとんどの利用が標準アプリくらいしか、もっといえばGoogle縛りであって、Appleの奴隷になりたくないといったことはウソではないかと思うくらい、Googleの奴隷になっている状態だ。とはいえ、本機を常に使っているのであればこうも感ずるだろうが、実際にはPC等と比べてしまえば使用時間ははるかに短く、1日平均して15分程度、長くても30分程度でしかない。しかも、連続使用ではなく小刻みに使用しての積算なので、この程度のアプリさえあれば特に困らないとなるのである。本機をPCに代わるメイン機に据えようというのであれば、もちろん話は大きく変わってくるが、現状このような使い方にとどまっているので以上のとおりとなるわけだ。
と、こんなところで今回はここまで。
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