今回も一枚の写真のコーナー。戦前の写真でなく戦後、昭和32年(1957年)頃のものだが、それでも今から53年前。半世紀以上の前のものとなる。
この写真に写る入口は、現在では銀座駅C2出入口にあたり(ちなみに西銀座駅は地下鉄日比谷線の銀座駅が開業した際、地下鉄銀座線の銀座駅と接続されたことで銀座駅と改名)、ゼンリンの電子地図で見るとここになる。地図を貼り込むと以下のとおり。
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これからもわかるように、現在は首都高速によって景観が阻害されている場所だが、当時は写真に見られるように見通しはいい。後ろに見えるのは「日劇」とあるように日本劇場(旧)。この写真からは見えないが、日劇の手前には数寄屋橋があり、まさに西銀座の好適地に駅ができたことがわかる。なお、この写真に写る二人の女性はモデルさんだが、和装と洋装という組み合わせが、まだまだ和服がお出かけの衣装として一般的なものであることも伺えよう。
といったところで、今回はここまで。
画面右側の朝日新聞のビルは日劇と同様に窓の形に特徴がある昭和モダニズムの匂いを残す建物でした。東京も世界中のどこでも見られるステレオタイプの国籍不明な都市と成り残念です。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2010/10/19 12:03