現在、東京急行電鉄は、地下鉄13号線(東京メトロ副都心線)との相互直通運転の一環として、東横線渋谷~代官山間地下化工事を施工中だが、どんな様子なのかを見に行ってみた。
(参考リンク:東京急行電鉄「東京メトロ副都心線との相互直通運転に伴う東横線渋谷~横浜間改良工事」)
参考リンクをご覧いただくとおわかりのように、東京最後の地下鉄といわれる13号線(東京メトロ副都心線)との相互直通運転を実施するための工事であり、既に完成している副都心線の渋谷駅から代官山駅までを地下化するというものである。現在は地上あるいは高架なので、この工事が完成した暁には景観も含めて一変するものと思われる(ただし、撤去工事等が進んでからになるが)。
なお、工事期間は現場の看板によれば、平成25年(2013年)3月31日までとされているが、この手の工事なのであくまで予定であるくらいの認識で十分だろう。工期厳守は大事だが、それ以上に安全第一であるからだ。
ちなみに代官山駅の外観は、同潤会代官山住宅の建て替え工事がらみできれいになって以降、完成したようなもので今回工事には関係しないように見える。
だが、代官山駅ホームを渋谷方向に見れば、もうそこは工事現場。線路もホームも仮設状態となっている。
線路はご覧のとおり(渋谷1号踏切から渋谷方向を眺める。遠くに見える煙突は渋谷清掃工場のもの)。プロでないのでわからないが、既存路線直下に地下化する鉄道工事ではよく見られるような工法で行われている。
都市計画道路である渋谷区画街路第1号線が東横線をまたぐ渋谷1号踏切(渋谷~代官山間唯一の踏切)も解消されるが、この注意書きに「踏切には、列車の車輪が通過する溝があります。自転車・車椅子・ベビーカーなどで通行する際は、溝に注意して下さい。」とある。こんなわかりきったことまで書かねばならないほど、という理屈はわかるが、利用者の安全確認義務はもうちょっと強化した方がいいだろう。権利と共に義務はあるはずだが、我が国はどうにもこうにも公的なものに対して、権利を放棄する一方、義務についてはやりたくないよという姿勢がありあり。みんなお上のいいなりなのは、歴史と伝統に基づいている「国民にとっての楽」なのだろう。そんなことを思いつつ、今回はここまで。
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