ここは渋谷駅。東京メトロ副都心線で近い将来東急東横線もやってくる地下駅。その出入口の一つに、このような紙が貼られている。
この階段は地上階まで約100段あります。
一見すると、そんなに長い階段に見えないのがくせ者で、初見の印象でついついのぼってしまいそうになるが、100段あるとは知らずに途中でへこたれてしまった人からの苦情を受けたのだろうか、と思ってしまう。ちなみにこの階段のすぐ横にはエレベータが設置されているが、ここが混雑しているとこれまたついつい階段で行こうかと思わせてしまうのもくせ者なのだろう。
思い起こせば、昨秋パリに行ったときのモンマルトル地区にあるメトロのラマルク・コーランクール(Lamarck - Caulaincourt)駅がこんな感じだった。初めて利用したので、地下鉄の駅であるという理解はしていたものの、そんなに地下深い駅だとは思わずにエレベータ混雑のため、階段を使ってみた。しかし、その結果はとんでもなく長い階段(この渋谷駅の比ではない)で、みんなが長時間エレベータを辛抱強く待っていたのも理解できたのだった。
しかし、そこはパリ。この階段は云々などといった案内はない。それに引き替え我が国は、善し悪しはともかくこういった過剰なサーヴィスがいたるところにある。この他愛のない張り紙を見て、そんなことを考えてしまった。
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