VAIOのWebサイトで、機種別のWindows 7アップグレード情報が掲載されているが、昨年10月下旬予定のアップグレード情報提供が11月10日にずれた結果が、これだった。
過去の「見捨てられた初代VAIO type ZのWindows 7アップグレード」という記事と、「初代VAIO type ZのWindows 7アップグレードが見捨てられた理由」という記事でふれたように、32-bit Windowsのみをサポートしていた初代VAIO Zは、SONYのドライバ開発(委託)能力の欠如により、見事にアップグレード対象から切り捨てられた。64-bit Windowsにアップグレードしたくても、正式な形でデバイスドライバ等が提供されないこともあって、先進的な多くのVAIO Zユーザを悲観させ、私も含めSONYを見捨てようとしたユーザはそれなりの数を数えたに違いない。
ところが今年に入って、現在はこのように変わっている。
驚くべきことに、初代VAIO Z(ここではVGN-Z90US)が公式アップグレードの対象になっているのだ。
機種選択を行い、選択ミスがないか何度も確認した結果なので間違いない(笑。以下参照)。
VAIO Windows 7 アップグレードユーティリティ自体は、32-bit Windows上でそもそも動作するので何の問題もない。適切な機種判別とダウンロードを行うだけとも言えるので、この対応というよりは初代VAIO Zで動作する32-bit Windowsをサポートするデバイスドライバの提供が可能となった、と言うことだろう。惜しむらくは、これを提供する時期で昨年11月10日であれば賞賛を得られたであろうが、今さら提供されても…というユーザは私を含め少なくないだろう。もう、私は一足先に64-bit Windows 7へ移行してしまったのだから。
とはいえ、このような提供は悪いことではない。とりあえず、現時点においては「ばっさり切り捨てられた」という評価は正しくなく、「悲観して早期自殺してしまった人以外は救われた」という評価に書き換えられた、となるだろう。では、なぜこの期に及んでサポートする気になったのか。一つは特に何の考えもなく、遅れていたものをこのタイミングで提供したに過ぎないという遅延説(開発遅れ)。そしてもう一つは、初代VAIO Zに手を出すような先進的なユーザをSONY信者から転向させたくない、という別の意味での遅延説(対応遅れ)。どちらなのかは当事者のみぞ知る、となるが、まぁ悪いことではないという以外の感想は特にない、というのが実際か…。だが、
このように「VAIOのリカバリ」をやれ!ということに変わりはないので、私にとっては提供されても使わないだろうが(呆笑)。
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