渋谷まで年末の買い物に行った際、思わず気になってしまったこの看板。
よくある放置自転車対策の看板。渋谷は坂道の多い町(というか渋谷が谷底)なので、自転車利用はそれほどないようにも思っていたがそんなことはないようで、探そうと思えばそこかしこに不法駐輪されているのが確認できる。意外に、といっては何だが駅に近い渋谷二丁目の道路が禁止になっておらず、かなり離れた六本木通り(青山学院方向に伸びる道路)沿道は禁止区域になっているなど、なかなか面白い指定方法がされているようだ。
で、これを見て気になったものは何か。ずばりここである。
「神並木橋」(かみなみきばし?)とある。ちょうど「神」の字にあたる交差点は並木橋交差点であるので、「神並木橋」とは何であろうかと思うだろう。実際、この表記は誤りであって、正しくは「新並木橋」(しんなみきばし)なのだ。並木橋と新並木橋、実は現在も両方ある。
上写真の左側の狭い道側が並木橋で、右の広い車道の方が新並木橋。東急東横線が上を走っているのでわかりにくいが、この先で渋谷川をわたる橋がそれぞれに架かっており、それぞれの橋に名前がついている。よくあるパターンとして、歩道の方に「新」がついたり「歩道橋」などとついたりすることが多いが、並木橋は歩道の方にその名を残し、車道の方に「新」を付した橋名を採用しているのである。
このあたりの理由を探求するのは、またいずれとしたいが、今回は渋谷区公認とも言うべき看板が致命的な字の誤りを犯しているので、この看板が目についた。といったところで、今回はここまで。
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