今回は、巴里(パリ、Paris)旅行の写真を整理しながら、自薦(苦笑)のものをアップし、わずかばかりのコメントを付けていく。では、始めよう。
これは、モンパルナス駅で購入したフランス国鉄(SNCF)の切符。シャトレまでの往復を窓口で買ったが、その片道(往路)切符。価格は二人分で27.20ユーロ(一人あたり13.60ユーロ)。パリ(モンパルナス)~シャルトルは首都圏でいうと、大雑把に東京~小田原といった感覚(間隔)だろうか。区間特急として考えれば、まぁ妥当な金額と思える。なお、イタリアとは違い、フランス国鉄は時刻表どおりに運行するのが当たり前(無論、遅れがないわけではないが)である。
これは、シャルトル大聖堂。駅から見えるので、ほとんど迷うことはない。やや上りの坂道だが、私の足では10分もかからずに到着できた。シャルトルと言えば、やはり大聖堂。そして大聖堂と言えばステンドグラスのバラ窓が著名だが、私が気になったものは……
これである。正面向かって右手側にある、この困ったような顔の人。悪魔みたいなヤツに手をつながれ、肩口から手を回され顔を寄せられて、耳に何やら吐息を吹きかけるような…。こんな状況下に置かれれば、このような困った顔になってしまうのも当然だと言えるだろう(苦悶笑)。
シャルトル旧市街は、歴史的街並みとして指定されているようで、電柱地中化も行われていた(ちょっと外れるとしっかりと電柱が立っているのが見える)。ただ、これは仕方のないことだが、UHFアンテナや衛星アンテナが屋根の上に立っているので、そこが残念と言えば残念なところ。旧市街は散策していてとてもよかったのだが、シャルトルを訪れる多くの、というかほとんどの観光客はここまでやってこないようで、大聖堂とその周辺の土産物店だけで終わるのはもったないように思う。まぁ、ピンポイントで強行軍で回らされるツアーでは、それもやむを得ないところなんだろうが…。
これは、フランス学士院。セーヌ川のルーブル側河岸からひときわ目立つ建物だが、近くに来るとその偉容さに圧倒される。この近辺は、アンティーク系の店が多く、ウィンドウを眺めているだけでも面白い。私は骨董の趣味はないが、骨董趣味をお持ちであれば私以上に楽しめるだろう。
ルーヴル美術館で著名なものの一つ、ミロのヴィーナス、の後ろ姿。ここは常時誰かしらがカメラを構えており、米国系または中国系の人たち(そして日本のバカップル)がヴィーナス像と並んで写真におさまろうと、像の前は修羅場となっていることが多い。美術品を鑑賞しようという雰囲気はゼロである。
さらに混雑しているのは、モナ・リザ前。これでも人が減った状態で撮影したのだが、広い室内空間であるにもかかわらず、絵の前だけはそれを感じさせない混雑。絵そのものも分厚いガラスに守られていること、近寄ることもままならないことから、これも美術品を鑑賞しようという雰囲気はゼロである。
サンジェルマン・デ・プレ地区にある現存するパリ最古のカフェ、Le Procope。カフェといいながら店の看板には「RESTAURANT」とあるが、食事もできる程度の意味だろうか。1686年から、というから今年で323年にも及ぶ。老舗のカフェは、店の雰囲気やよし!であった。
パリを散策していて何が困るかと言えば、やはりトイレ。日本はトイレ天国なので、そのつもりでいるとパリでは痛い目に遭う。適当なタイミングでカフェ等に行く、という方法もないではないが、やはりいざという時に利用できるトイレを覚えておくといいだろう。で、ここはサン・シュルピス教会内のトイレ。基本的に教会に用のある人用なのだが、そこはそれ。神に救いを求めたくなるような切羽詰まった状況では、ありがたく利用させていただくこともやむを得ないだろう…。
パリ中心部のセーヌ川には、日本で言ういわゆる河川敷的なものはないが、すぐ川の側まで降りられるようになっているところが多い。セーヌ川岸からルーヴル方向を眺めた様子だが、こういうところをクルーズでなく、ゆっくり歩いてみるのも楽しい。まぁ、橋の下などは今一つではあるが、それでも全体的にはいいものである。
シャルル・ド・ゴール国際空港出発ロビーにある有料インターネットPC。今やどこでもインターネットができて当たり前、というのはパリにおいても同様で、今回、事実上のネット禁止令(苦笑)が出ていたため、ようやく帰りの空港内において、時間つぶしの一環としてほぼ10日ぶりにアクセスした。OSはWindows XPで、フランス語版ではあるが、日本語表示はまったくといっていいほど問題はない。Unicodeさまさまだ。
シテ島にあるパリ警視庁本庁舎。壁面工事中だが、なかなかに素敵な広告?となっている。いずれも警察官(事務員)はホンモノの方のようだ。こういうセンスのある工事現場、日本(東京)ではなかなか見ることができない。
セーヌ川にかかるカルーゼル橋から、ロワイヤル橋方向を眺めた。午後8時過ぎに日没となるので、午後8時半頃でもこんな感じ。カメラマンの腕が今一つのため、実際よりも大きく劣るが、ホンモノの夕焼けは実に見応えがあった。
といったとこで、今回はここまで。
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