私は、BOSE Micro Music Monitor(以下、M3)の初期からのユーザである。購入して約2年。性能等に非常に満足して使用を続けている。
ところが、M3の初期出荷製品には、電池使用時にまれに液漏れをするという不具合が見つかり、既存ユーザに対しては「Micro Music Monitor (M3)無償修理のお知らせ」のアナウンスがなされ、BOSEが把握しているユーザに対しては、はがきで修理の呼びかけを行った。対応は、さすがBOSEといったところである。
しかし、このアナウンスから一年が経過し、新たに「Micro Music Monitor(M3)無償修理期間延長のお知らせ」というプレスリリースがなされた。一言で言えば、すべての対象機器の修理が行えなかったので、修理期間を延長するというものである。このタイミングでも未修理と思われるユーザに対しては、はがきで告知が行われた。
そして、無償修理期間延長期限である2008年7月31日を過ぎた先週、再びBOSEからこのようなはがきが到着した。
内容は、前回プレスリリースと変わらず、無償修理期間延長のお知らせであり、違いは2009年7月31日までとさらに一年延長されたことである。まだ修理を行っていない私のようなユーザがいるために、無償修理対応を終焉できないというわけである。私自身は、M3を電池稼働させていないため(今後もするつもりはない)、修理の必要性を感じていないこと。また、無償修理期間にはM3を何日か手放さないとならないこと。加えて、BOSEに発送するにはそれなりの手間を要すること(例えばVAIOやPS3等は、電話を入れれば送料向こう持ちで引き取りに来る。ただ、サポートセンターに電話を入れてもいないので、もしかしたら同様のサーヴィスがある可能性は否定できない)。こういったことがあるために、わざわざ修理をしようとは思わないのである。
さすがに二度目となる無償修理期間の延長については、プレスリリースはされていないようである(Webのみで確認)。とはいえ、もともとの不具合はBOSEに責任があるので、告知期間が過ぎようが、無償修理期間を終えようが、事故が発生した場合はこれらをもって責任を免れるとはならないだろう。最近は、古い家電製品を利用し続けていることで、耐用年数を超えたものが事故を起こすケースも散見されるが、本来メーカまで責任が及ばないと思われるものでさえ、社会的責任云々でやられてしまうことがある。
なので、BOSEとしては少しでも早くこういった不具合をエンドユーザの手から抹消したいというのは、同じ企業人としてよくわかる(苦笑)。しかし、その一方で自身に何ら不具合を体験せず、またプレスリリースの内容からも自身に該当しない不具合となれば、誰がBOSEのために無償修理をやってやろうと思うだろう。ユーザにその気持ちを惹起させるには、何らかのメリットがなければならない(例えば一方的に修理対応品を送りつけて、その際に代引き代わりに不具合品を回収させるとか)。そういうエンドユーザの気持ちもわかるので、私としてはせっかくのBOSEからのはがき告知ではあるが、当面は静観することに決めた。
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