う~ん、ウィルコムのこのプレスリリースはひどい(苦笑)。一部、抜粋すると、
7月4日(金)の予約開始日から既にご予約いただいているお客さま、また7月31日(木)までのキャンペーン期間中に、WILLCOM D4を新規契約・機種変更いただいたお客さまに対して、無料でWILLCOM D4専用の「大容量バッテリーパック[CE-BL58]」をプレゼントいたします。
お客さまは、この「大容量バッテリーパック」をご利用いただくことでWILLCOM D4の駆動時間が約3倍の約4.5時間となり、より長時間のモバイルデータ通信が可能となります。
ウィルコムはこれからもお客さまのニーズにあったバリューのあるサービスをリーズナブルに提供してまいります。
どこが「ニーズにあったバリューのあるサービスをリーズナブルに提供」なのかは読み取れないが、それはともかく、上記引用のボールド&アンダーラインは筆者(苦笑)ではなく、もとのプレスリリースからしてそうなっている。さすがに、バッテリ持続時間がJEITA 1.0計測で1.5時間というのが致命的と察したのだろうが、1万円以上する大容量バッテリを進呈するとは、何という太っ腹。いや、そうまでしなければスタートダッシュもできないと判断したのだろう。おそらく、先週金曜日からの予約受付が惨憺たる成績であるに違いない。
だが、ただでさえ重い(460g)ものが、大容量バッテリになって分厚くなり、100g以上さらに重くなる(575g)のは致命傷だ。致命傷というよりも、致命死といっていいかもしれない。大容量バッテリだといっても3倍もつといっても、元が短いので、PC的な使い方をするなら3時間程度となるだろう。正直言ってこれは厳しい。
では、机の上で使うようにすればいいのでは、と思うことだろう。それでは、本末転倒であるのは言を待たない。6万円を切る軽量で安価なノートPC(ネットトップとか言うらしいが…)が登場した今では、持ち運びできるというだけではだめで、持ち歩きながら使えなければ意味がない。即ち、460gでも重すぎるのだから、さらにそれよりも分厚く、そして重くなってはダメなのだ。
WILLCOM D4が巻き返しを図るにはどうすればいいか(まだ発売されてもいないのに)。これは、PLAYSTATION 3と同じく価格を下げるしかない。それも6万円を切るくらいまで下げ、Eee PC等と戦えるようにしなければならない。同じ価格帯になれば、バッテリはもたないかもしれないが、小型軽量という強みが生きてくる。だが、価格は倍以上高いままに据え置き(だからまだ発売されていないのに)、小型軽量のメリットを捨て去る大容量バッテリプレゼントというのでは、一部のモバイラー諸君を除けばまったく効果がないのではないだろうか。少なくとも、私は食指が動かなかった。
発売前からてこ入れとは…。しかも方向性がダメな方向。「D4」ゆえに「Death死」と言ったところか。
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