強力な寒気が近付いている、という最中の京都出張。にもかかわらず、出かける前に女性社員に、
「京都に行かれるんですか? よかったら出町ふたばの豆餅、買ってきていただけないでしょうか?」
と頼まれ、まぁこういうところでポイントアップをはかってもいいだろうと、簡単に請け負った。出町ふたばさんには、何度も行ったことがあるので特に問題はない、と思っていたが、今日の京都の天気予報は雪のち曇りとのこと。若干、心配していたが、JR京都駅に着いたときは、雪は舞っていたものの、それほどでもなさそうだったこともあり、JRから京阪に乗り換え、出町柳駅に向かった。京阪線は途中から地下に入るので外の様子はわからない。そして、出町柳駅に到着して地上に出てみたら……。
目も開けていられないほどの雪また雪。傘など持っていなかったが、ここまで来て出町ふたばに行かないわけにもいかないので、足もとに気をつけながら出町ふたばさんまで歩いて行った。
さすがにこんな天候では、普段は忙しそうな店員さんも暇を持て余すような感じで、たった一人の客である私にしっかりとした対応をしていただいた。豆餅はもちろんだが、この季節限定の桜餅(食してみればわかるが、ここのを味わってしまうと他店のをいただくことができなくなってしまう。人によりけりだが私はそうだ)も自分用にしっかり購入した。こんな雪の中、来たのだから、自分にご褒美があっても罰は当たるまい(苦笑)。
帰りに、鴨川にかかる橋から三条方面を眺めてみた。一面、銀世界。この後、今回の出張のメインである三条(京都市役所近く)にすぐにむかったが、わずか2kmも離れていないにもかかわらず、まったく違う光景だったのには驚いた。雪は舞ってはいたが、銀世界にはほど遠かったのだ。京都というのは、わずかな距離だけでこうも違うものなのか、と感じた雪の中の出町柳行きだった。
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