最近は、専らお任せのWindows Updateばかりを利用するぐぅたらユーザに成り下がっていたが、さすがに今回ばかりは、自らがMicrosoft社のWebページに接続し、必要なアップデートファイルをダウンロードする、いわゆる手動Windows Updateを実施した。なぜなら、Windows Vistaにおける多くの不具合等が修正されるからである。
アップデートプログラムは、KB938194とKB938979の二つで示されている。KB938194で修正される不具合は、
- ビデオドライバのアップデート時に画面が消える
- PCが反応しなくなり、「ディスプレイドライバが反応を停止し、復帰しました」というエラーメッセージが表示され、電源ボタンを押して再起動する以外復帰できない
ゲームプレイ時やデスクトップ操作時に、予期せずPCの反応が止まったり、再起動される - PCの負荷が大きくなったり、メモリの残り容量が少なくなった時、Diagnostic Policy Service(DPS)が反応しなくなり、DPSによる解析が利用不可
- プロジェクタなどPCに接続した外部ディスプレイの電源をOFFにした時、画面が消える
- nVIDIAのG80ビデオドライバがインストールされたPCの反応が停止
- グラフィックが高負荷のゲームをプレイした時、画面が正常に表示できない
- 大画面ディスプレイでHD DVDおよびBlu-ray Discを使ってビデオを試聴した時、再生品質が低下
- Netcfgx.dllコンポーネントをロードするアプリケーションが予期せず終了
- Windows Calendarで新しい予定、タスクを作成し、PCを再起動するとプログラムが予期せず終了
- Windows XPからVistaにアップグレードし、再起動したPCでインターネット接続共有が停止
- プリンタスプーラサービスが予期せず終了
- Point-to-Pointプロトコル(PPP)接続がアクティブ時にPCをスリープすると「Stop 0x0000009F」エラーとなる
と多数に及ぶが、もう一つのKB938979も以下のとおり多数に及ぶ。
- スクリーンセーバの「写真」から復帰するのに長い遅延が発生
- スクリーンセーバの「Windowsエナジー」を使うとメモリリークが発生
- ユーザアカウント制御が無効の場合、ネットワークプリンタが正常にインストールできない(発生条件はネットワークプリンタがWindows XP / Server 2003のホストに接続)
- AVIStreamWrite機能を使ってAVIファイルにデータを書き込むと、AVIファイルのヘッダが破壊
- 大きなサイズのファイルをコピーまたは移動すると、残り時間の計算に長い時間がかかり、さらに実際より長い時間が表示
- PCを休止状態から復帰させてから、ログオン画面を表示するまでに長い時間がかかる
- オフラインファイルをサーバに同期させると、オフラインファイルが破壊
- RAW形式の画像を編集すると画像が破壊される(発生条件はCanon EOS 1D及びCanon EOD 1DSを利用時)
- PCを休止状態から復帰させると、PCがデフォルトゲートウェイのアドレスを消失
- お粗末なメモリ管理性能(Poor memory management performance occurs.)
中でも、最後の最後のお粗末(貧弱)なメモリ管理性能とは何だろうか? 具体的に書かれていないのが気になるが、メモリの利用について強化されたはずのWindows Vistaが、実はそうではなかったのかもしれない。この「Poor memory management performance occurs.」という一文が気になって、朝から手動アップデートをやってみようとなったのである。
というわけで、アップデート終了。朝から二回の再起動は、なかなか楽しくないものではあったが、多少はWindows Vistaの動作が改善されてくれればいいのだけれど…。
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