東京23区のいくつかは、今年、誕生60周年を迎える。昭和7年(1932年)、東京市が市域拡張する前の15区は、戦後になってすべて隣接区と合併したため、千代田区(麹町区+神田区)、中央区(京橋区+日本橋区)、港区(麻布区+赤坂区+芝区)等の都心区はすべて60周年である。
60周年ということで、記念事業を行う区も多く、港区では区政60周年記念事業の一つとして、旧町名由来板を7か所、設置したという。
上写真は由来板そのものではなく、それを紹介したパネルだが、こういった旧町名を残す運動は素晴らしいことだと思う。
こういったものは、都心区では千代田区や文京区等でも見ることができる。旧町名の多くを消し去ったのは、悪名高き住居表示制度の画一的対応によるものだが、これ以前にも江戸期からの地名は、明治時代以降にも多くが失われている。今後は、こういったものにもスポットライトを当てて、地域の歴史が多くの人たちに知らしめることができるよう、進めていっていただきたいものである。
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