前回の続きである。
しかし、このVAIO VGN-SZ90PSは、Core Duo搭載機と比較的新しいPC(2006年2月発売)でありながら、Vistaへのアップグレードは冷遇されている。SONYの「Windows Vistaアップグレード情報」によれば、『2006年4月~12月に発売のVAIOは、マイクロソフト社が定めたWindows Vistaへスムーズに移行できるPC「Windows Vista Capable PC」の対象になります(以下このVAIOをWindows Vista Capable PCとよびます)。』とあり、わずか2か月足らずの差で、この対象からは外されてしまっている。
では、2006年3月以前のものはというと、『2006年3月以前に発売のVAIOは、マイクロソフト社が定めたWindows Vistaへスムーズに移行できる「Windows Vista Capable PC」の対象ではありませんが、各製品ごとのWindows Vistaアップグレード情報をご提供いたします。』とあるように、まったく相手にされないわけではないが、機種によって対応はまちまちとなっている(すべてはマイクロソフトのせいといえばそれまでだが…)。幸いにして、VAIO VGN-SZ90PSは、Microsoft社が提供する「Windows Vista Upgrade Advisor」を実行すると、このような結果(お使いのコンピュータでWindows Vistaを実行できます)が表示され、
さらに、この本文中には、
最適なエディションは、最上位版の「Ultimate」ですとあり、基本的なハードウェアレベルではWindows Vistaの導入にまったく問題がないことが確認できている。要は、発売時期のわずかな差によって、冷遇されてしまっているという話であり、あとはSONYの胸先三寸で決まるというわけである。
というわけで、SONYからはVistaへのアップグレード情報等の提供はない中で行うようになるが、あるに越したことはないだけで、これも昔を思えば、恐れるものではない(微笑)。OSのアップグレードというものは、うまくいかなくても仕方がないものなのだから。
さて、覚悟を決めたところで、早速Windows Vistaへのアップグレードを行おう。システムソフトウェア等のリカバリを終えた後、Norton Internet Securityの機能を完全停止させ、アンインストール作業を行う。このほか、余計なアプリケーションソフトウェア等があれば、このタイミングですべて削除し、できる限り余計なものを排除して、いよいよアップグレード。Windows Vistaの32-bit用DVD-ROMを挿入し、ついにアップグレードの幕が上がった。
と、ここで次回に続きます。
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