Taschen社といえば、アート関連の書籍で著名なドイツの出版社だが、ここから興味深い本が一昨年前に出版された。その名は「Joan Blaeu Atlas Maior of 1665」。
しかし、そのあまりの大きさ(29cm × 44cm)と重さ(7kg超)に購入を躊躇っていた。しかも英語版はなく、ドイツ語版と多言語版(英語も含まれている)と二種類あり、どちらを入手しようかという悩みもあった。
だが、しばらくその存在を忘れており(相変わらずだな…)、最近になってこの本が手ごろなサイズ(それでも十分に大きく重い)になって発売されたことを知り、ようやくすべての購入に成功した。全部で8冊あるが、2冊で1セットとなっているものが2つあるので、購入単位は6冊となる。
背表紙はこんな感じで、リストアップすると次のようになる。
- 「Joan Blaeu Atlas Maior of 1665: Italia」
- 「Joan Blaeu Atlas Maior of 1665: Gallia」
- 「Joan Blaeu Atlas Maior of 1665: Belgica Regia & Belgica Foederata」
- 「Joan Blaeu Atlas Maior of 1665: Hispania, Portugallia, Africa & America」
- 「Joan Blaeu Atlas Maior of 1665: Germania, Germanien, Austria & Helvetia」(2分冊)
- 「Joan Blaeu Atlas Maior of 1665: Anglia, Scotia & Hibernia」(2分冊)
なかなか読みごたえ、というか見ごたえのある本である。都市図と違い、面白みに欠ける部分はあるが、この大きさの地図ならではの面白さがある。一昨日は、これをずっと見ていて更新を忘れてしまうほどだったのだ。
分冊されたことで、すべてではなく一部地域のみだけでいいというニーズにも応えることとなったが、すべてを揃える向きには、どちらをお勧めするかは悩むところ。というのも、分冊されたことで、この地図の由来等の解説がすべての本に同じ内容で書かれているため、その部分は完全に重複しているのだ。可搬性をとるか、完全性をとるか。地図好きには悩むところに違いない。
コメント