前回までで、自由が丘の地名の由来については終わりにしたが、今回はおまけとして、地元では谷畑の権現様といわれる熊野神社について、簡単にふれていく。
熊野神社は、各地にある熊野神社と同様、和歌山県にある那智熊野神社を分祀したものである。言い伝えによれば、江戸期に谷畑の村人が祀ったのが始まりといわれている。自由が丘周辺は都市化が進んでいるが、この熊野神社に限ってはわずかであるが緑が残っており、地域の緑のオアシスといった趣である。
この鳥居を始め、いくつかの鳥居をくぐっていき、その先にある階段を上っていくと本殿がある。
なかなかに立派な本殿であり、しかも地元の人たちに愛されているようで、何人もの方が参拝していた。この途中には、以前紹介した碑衾村村長・衾西部耕地整理組合長であった栗山久次郎翁の像がある。
なお、神社の敷地内から懐かしいものが見えた。
ちょっと見にくいかな。看板には、「お菓子のホームラン王 ナボナ」と書かれている。最近の若い人はご存じないとは思いますが、その昔、現役時代の王貞治氏が「ナボナは、お菓子のホームラン王です」というテレビCMをやっていたんですね。王氏は現役時代、自由が丘近くの目黒区中根に住んでいたので、地元つながりでこのCMに出演したと聞いたことがありますが、まだしっかりと宣伝しているわけです。
懐かしさを胸に、自由が丘をあとにしたのでした。
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