東京都文京区にある小石川植物園、正式名称は、国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園(本園)ということのようだが、長い名称なので、通称の小石川植物園と記して話を進めていく。約320年前の貞享元年(1684年)、江戸幕府5代将軍となる徳川綱吉の白山御殿の跡地に作られた「小石川御薬園」まで歴史をさかのぼることのできる由緒ある植物園である。
と書き始めたが、これ以上植物園の歴史話をするのではなく、今回の話題は小石川植物園の入場券販売所についてである。
一般的に、入場券とは当該施設の入口にあるのが常である。なので、私も入口(正門)に進んでいったが、入場券はここでは取り扱っていないといわれた。入口で扱っていないならどこで買うのか? まさか、ネット予約販売とかそういう類かとも一瞬思ったが、すぐさま後ろの売店で買ってくださいと指示。振り返ってみると、そこには一軒の売店が…。
一軒の売店を一見するとただの売店だが、よく見ると「植物園観覧券発売所」と書いてある。まさかこの売店が…という顔をしていたのか、「そこで間違いないですよ」と促された(苦笑)。指示に従い、売店で大人料金330円を支払い、入場券を手に入れた。再び入口に入ると、購入している一挙一動を見られていたのか、特に指示も注意もなく、あっさりと入場に成功。無事に、植物園内を散策できたわけである。
それにしても、入口に人を配置していながら、入場券販売業務を売店に委託しているとはどういうことなのか。注意書きにもあるように、割引系(つまり団体客)の入場券はこの売店では取り扱っておらず、入口(正門)で扱っているという。
何とも摩訶不思議な業務委託を行っているものだと思いつつ、今回はここまで。
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