昨日午後、部下から「永井一郎さんが亡くなられた」という情報を得、衝撃を受けたが、事実でないことを祈りつつ夕方のTBSニュースを視聴したところ、事実であったことがわかった(TVのニュースを即事実というのはいかがなものかというのはわかるが、他にも情報があった上で、ということ)。
報道によれば、前日までお仕事をされていて、ということで「嗚呼、80歳を過ぎればこのような突然死を受け容れなければならないのだ」と改めて実感した(まだそんな年齢ではないが、20代30代ではこうは思わなかった)。
永井一郎さんといえば、誰が何と言っても1969年(昭和44年)以来の磯野波平役だろう。役を受けられたときは、波平よりも若かったというが、無論、今日ではとうにその年齢は過ぎている。古い放映作品と現在を比べれば、明らかに声が老いたというのは確かだが、それでも82歳には感じなかった。
私の中では、機動戦士ガンダム(最初の作品)における八面六臂の活躍が、永井一郎さんのすごさを感じた最初だった。ナレーションはもちろんだが、デギン公王をはじめ連邦・ジオン・その他の人々まで様々な役を演じ、もし、永井一郎さんの声を消したならいかに多くの声を、そして重要な台詞を演じられていたかがわかるだろう。
もちろん、アニメ黎明期から今日まで現役で、しかもレギュラー役で活躍されている方はそうはいない。ご本人にとっての突然死は痛恨の極みであったかと察しようもないが、ご冥福をお祈りしつつ、今回はここまで。
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