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2013/06/23

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遅いコメントで恐縮ですが、Core i7 4600U 2.1-3.3GHz Intel HD Graphics 4400 と Core i7 4550U 1.5-3.0GHz Intel HD Graphics 5000 ではどちらを勧められますか? これまでの記事を拝見しますと高解像度液晶(WQHD~)ですと周波数よりもグラフィックス(GT3)の選択のほうがレスポンスが良いのでしょうか?使用用途は、Officeでの作業、業務管理ソフト(WEB版)、現場写真の整理などです。

前編、としながら後編がない記事にコメントいただき、どうもありがとうございます。
さて、ご質問の件についてですが、第2世代Coreプロセッサ(Sandy Bridge)以降のMobileプロセッサは、いわゆるスペックだけではパフォーマンスを語るのが困難となっています。というのは、すべては熱設計電力(TDP)の枠内で何が行えるかであって、PCの放熱設計やユーザーの使用環境によって、パフォーマンスが大きく左右するためです。
第4世代Coreプロセッサ(Haswell)は、省電力性能が大きく向上したといわれますが、実際使用していてそれは間違いないと実感しているものの、一方ではトップスピードで走っている時間はきわめて短いと言わざるを得ません(重いベンチマークテストを実行すればすぐに息切れします)。このあたりはトレードオフと言っていいでしょう。
さて、4600UはGPUに使用しているトランジスタ数は4550Uの半分しかありません。したがって、まったく同じ条件でCPU、GPUをトップスピードで実行させれば、当然、トランジスタ数の多い4550Uの方が消費電力が高い=発熱量が多くなり、それぞれが同じTDPであったなら、4550Uが先に息切れします。もっとも、4600Uよりはグラフィックス関連処理は速くなっている可能性が高いですが…。
要するに、スペックはTDPによって制限され、同じTDPならゴージャスなスペックほど、早く息切れするということです。息切れ前に処理が完了するなら、スペックの高い方がパフォーマンスが高いという自明の結果が得られますが、そうでない場合は一概に言えない、ウサギとカメのようなことが起こりうるのです(CPUとGPUでTDPの食い合いが起こるため)。
では結論です。写真の整理はデータの容量や処理方法によりますが、それ以外の局面ではGT3である必要は限りなく低いと言って差し支えありません。一方で、CPUの最高クロックについてもそれほど拘る必要はないと考えます(私のようなプレミアム感に拘りを持つ場合は別)。というのも、Haswellは省電力機構が優秀、つまりはトップスピードで動作している時間は限りなく短く、普段は800MHzあたりをうろうろしているからです。レスポンス重視なら最高クロック数が高い方がいいのは事実ですが、多くの処理では2GHz程度で十分だからです。

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