既に我が国を含め世界のニュースで報道されているように、いよいよ、いよいよHiggs Boson(ヒッグス粒子)が手の届くところまで近づいているようである。現地時間13日、CERNのプレスリリース「ATLAS and CMS experiments present Higgs search status」によれば、二つの研究チーム、ATLASとCMSそれぞれによって存在確率98.9パーセント、97.1パーセントで「兆候をつかむ」と言っていい状況であるという。もちろん、99.9999パーセント以上でなければ「発見」とは言えないのであるが、今後、精緻な解析・計算を行っていくことで確率を上げていくことになるはず(ここまでくれば…とは思うところだが)。時間はそれなりにかかるだろうが、多くの研究者にとっては期待大、であることは間違いない。
とはいえ、様々な理由(苦笑)によって年末や年度末にこういう発表を行わなければならない事情を加味すると、CERNの台所も苦しいのかな、と思ったり。約1年9か月前に、当blogでも「CERN, LHCで7TeV(テラ電子ボルト)到達! いよいよHiggsボソン発見か!?」という記事を書いたように、時間もカネもかかる研究は結果を出さないとならないわけで、欧州金融危機の最中、こういうアナウンスも必要だとなるので一抹の不安も覚えつつ、期待が大きいのも確かだとしながら今回はここまで。
最近のコメント