とうとう中部電力が、菅内閣総理大臣の根拠のない不法命令に屈した。三日前(6日)、菅氏は内閣総理大臣の権限を笠に着て中部電力に浜岡原発の停止のお願い(要請)という恫喝をしたが、これは米国がパキスタン国内に勝手に入り込んで個人宅にテロ以上の襲撃をかましてビンラディンを殺害(Kill)したのと同じように、まったく地元(静岡県御前崎市)を無視した形で行われた。
このような要請(恫喝。事実上の命令)は、国民の安心・安全を実現するため、国民の要請に基づいて行ったかのような他人面をしているが、だったら首相やめろという国民の多数意見にも耳を傾けていただきたい(苦笑)。だが、そんな話はどこ吹く風。当たり前だが、国民のことなど二の次で落ち目の三度笠状態にある支持率回復、もっといえば福島原発へのお粗末な対応を「江戸の敵を長崎で」といわんばかりに原発問題失態回復(私には汚名挽回に見える)という一点のみで、首都圏に近い浜岡原発をターゲットとしただけの話であろう。しかも中部電力にとっては、浜岡は唯一の原発なので電力会社単位で考えれば一番ここが責(攻)めやすい、というわけだ(他にもある電力会社であれば、他の原発はどうなの?という疑問が当然出る)。なので、国民の要請でこれを行ったはずがないのは自明、となる。。
しかし、悪しき前例を作ったものだ。法令に基づかなくても、権力を笠に着れば何でも出来るかのような錯覚を与えてしまう、いや錯覚などではなく事実となってしまったのだ。こんなおいしい立場とわかってしまえば、自ら職を辞すなどあり得ないし、確かに権力の座にしがみついているという周囲の見方は正当だろう。こんな恫喝を平気で行うのだから。
次に菅氏は、どういう権力にものを言わせる不法行為を行うのか。当分、この人の動向から目が離せない。
法に基づく手続きを行って欲しい…個人的な思惑でなく。
これで首相支持率が上昇したとしたら、この国の国民として恥ずかしい。衆愚の極みだ…。ゆとり教育云々以前に、この国の公民教育は完全に無駄だと証明されてしまう。
法治国家の首相のすることではない…それがわからないのか…
投稿情報: 冬_寂 | 2011/05/09 21:24
単なる怒りで自民政権を追放した有権者としての国民もポピュリズムの危険を痛感したことであろう。吊り革に掴まっていない乗客のような国民は、突然の急ブレーキで将棋倒しになるだろう。何とか怪我が軽くて済むことを祈るのみである。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2011/05/10 00:29