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2009/04/29

コメント

私も最近そのことに気付き、検索したらこの欄に行き当たりました。ところで私の本来捜していたのは「王子町全図」で昭和3年版は最近見付けたのですが、昭和5年版があることをこの欄で知りました。今のところ、私の一番知りたい年代に最も近く状態も良さそうなので、この地図はどこで閲覧出来るのかをお教え下さい。

これはお気付きとは思いますが、同じ王子町には「道女喜」「元抱地」というのもあります。「抱」は「かかえ」でしょうが、読みようによってはです。

確か記憶違いでなければ、国立国会図書館や都立中央図書館にあったかと。

北区の教育委員会の月報177号 昭和53年7月10日 4頁 「北区の風土記」16 に地名の由来が記されています。これは本文筆者の 小野磐彦著「北区の風土記」(昭和61年 私家版) の40頁に収録されています。
北区飛鳥山博物館 で閲覧可能です。

北区教育委員会月報177号 昭和53年7月10日 4頁 北区の風土記(16)

王子地区の旧村名(四) 小野磐彦

(前略)
 風土記稿には、千間淵・郷戸・沖の島・本村・寺前・ついん前の六つの小字を載せているが王子町誌には、向畑・坂田・長足・宮ノ下・梶原・女体(にょたい)・腰巻・田中・上道・砂田・高堤・宮田・沖ノ島・郷戸辻前の十三の小字をあげ、小字名が変化した由を誌している。
 千間淵(せんげんぶち)とは荒川の屈曲部に出来た深くて長い淵の一つで、これらの淵は俗称フカンドウといい、水流が渦巻きをなし、舟を転覆させたり人馬を呑みこんだりすることもあったようである。
(中略)
 女体というのも前述のフカンドウの一つで、六阿弥陀伝説の豊島清元の娘と六人の侍女の死骸の浮上した所と伝えられているが女だけでなく、清光の息子やその乗馬の遺骸もこのあたりで収容されたことであろう。
 腰巻という地名も珍らしいがこの腰巻というのは孕婦[ようふ]が腹に巻きつける岩田帯のことで、胎児が流産したり死産したりすると、用水路の分流地点に四本の棒を方形に挿しこみ、これに使用済の岩田帯(白木綿の長い布)をぐるぐると巻きつけ、その枠内に七本の経木(南無阿弥陀仏とか南無妙法蓮華経などと書きつけた薄い板)を挿しておき死児の命日から七口目毎に一本ずつ抜き取って供養し、七本全部を抜きとったら全部を撤去する習俗があったそうで、それを腰巻と呼んだが、地理的な条件からそれを設ける場所が一定しており、そこをも腰巻と呼んだのであろう、とは武藤与四郎氏のお話である。現況はすっかりすたれてしまった農村時代の習俗の名残りの地名であり、今ではその由来を知っている人は殆どいないのではなかろうか。
(後略)

小野磐彦 明治29年生 北区文化財調査員
武藤与四郎 明治30年生 北区文化財調査員 『北区史』編纂

貴重な情報、どうもありがとうございます。
この手の話は、嘘か本当か、ではなく地域にどう伝わってきたのかが重要であって、それが地域資料として残っていることに価値があります。
玉石混淆ではあるものの、昭和50年代に地史ブームがあったことでこういう話が残ったと思えば、よかったとなりますね。

 「フカンドウ」は「ふかんど 深所 水の深い所」(日本国語大辞典)という意味でしょう。「六阿弥陀伝説」(広辞苑に出ている)は文字通りの「伝説」でしょうが、「腰巻」は実際にそういう習俗があったのでしょうね。

この地域の歴史に疎いので何ですが、小字名は江戸期以前より継承されてきたものと、地租改正によって強制的に無名の地に適当な名を振られたものなどが混在しています。
これらが、いつ、どのような経緯で「名が付けられたか」というタイミングもあるかと思います。
習俗等であるのは確かかと考えますが。

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