安倍内閣二人目の農水相が辞任した。事実上の更迭だというが、辞任後の記者会見で過去三年分の領収書を出したという。この領収書の真偽はともかくとして、なぜ農水省辞任後にこれを出したのだろう(出しただけで公表はしないので意味はないかもしれないが…)。
出すチャンスはこれまでにも何度かあったはずだが、辞任の日まで準備ができなかったのか?
私の想像だが、おそらくそうではなく、そのスジから「曖昧にしろ」的な言い方を強要されたのではないかと思われる。安倍内閣最初の農水相もそうだった。本人の口からは出てこなかったが、自殺後の周辺の人たちからの話では、疑惑について言いたくても言えなかった状況だったとされている。
安倍内閣のトップ、安倍首相もはっきりしない、曖昧にしたがる人である。靖国神社に参拝したかしないかを問われた時の対応を思い出していただきたいが、この時の答弁と赤城前農水相の答弁とでは、本質的な違いはないと思う。
「靖国神社に参拝しているかしていないかはどちらともいえない」的な言い方に表れているように、質問にまったく答える気のない姿勢、説明責任を果たそうとのかけらも感じられない不誠実な対応は、同じ仲良しグループに特有な資質なのか、それともトップに範たれということで、閣僚の面々が安倍首相に合わせているのか(苦笑)。
本質的にまずいと思うのは、政治家で最も大切な「言葉」、特に国民に向かって発せられる「言葉」があまりに軽すぎることである。これは一朝一夕で変わるものではないので、傷口が大きくなる前に一度後継に譲って、再度のチャンスをうかがうようにした方がいいのでは…ってもう手遅れか。
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