有機ELパネルの短寿命、SEDの特許問題。プラズマと液晶の高機能化も加わって、次世代テレビは一寸先は闇状態となって久しいが、最近、また有機ELテレビの話が出てきているようだ。
私は報道で見る限りであり、そちら方面の話は噂程度でしか知らないが、どうも最近の有機ELパネル(テレビ)に関する話は、SEDがこけたことに対する代償のようなもののようにしか見えない。
光源を必要とせず、自らが発光するため、特に液晶テレビと比べると格段の動画再生能力を持つが、これまで量産化できなかったのは、歩留まりの問題に加えて、長寿命化できないことにあったはずである。
だが、そのあたりの話が決定的に解消されたという話は聞こえず、専らウリは「極薄」という点を強調し、従来の延長線でしかないように見える。その話は数年前にもあったんですけど──。
と言ったところで、忘れやすいのが大衆なので、これはそういうものなのだろう。本当に長寿命となった有機ELパネルなら、大きな期待を持つが、ここ数年、次世代テレビには裏切られ続けているので、「また何やら騒いでいる…」としか見ていない。本音を言えば、低残像の液晶パネルとうたった高額商品でも、遠くブラウン管テレビに動画性能は及ばないので、早く次世代テレビには出てきてほしいのだけど…。
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