我が国は、四季があって風光明媚な土地であり、水にも恵まれている(とされているが、一部地域では疑問符は付く)。なので、水に因んだ諺類も多い。間違いなく中東地域にはなさそうな「水に流す」という諺も、そういう土地柄・生活感が如実に表れていると思う。少なければ希少性があって珍重されるが、当たり前のようにあるとそれほど顧みられることもない。だからなのか、我が国はそれほど水を大切にしていないように感ずることも少なくない。
さて、どうでもいい前置きはさておいて、今年3月の福島第一原発事故以来、放射能に汚染された水をそれこそ「水に流す」ごとく、海や地下水に投棄しまくっている状況が続いているが、今でこそ諸外国や漁業を営んでいる人たちを中心に反発が広がり、「水に流す」ことができなくなっているが、当初(原子炉冷却のため海水などをぶちまけていた頃)は水に流すつもりだったことは容易に理解できよう。でなければ、あれだけの大量の水を再処理できる前提なく放水するはずがないからだ(原子炉が爆発するよりはマシ、という意見はあるが結果的に軽んじているのは自明)。やばいものは水(ここでは海)に流すというのは、我が国の一般的感覚としては当然なのだから。
で、いきなりだが、昨年7月に当blogで「百鬼帝国滅亡3分前(ゲッターロボG最終話より)」という記事を書いたが、この話でも巨大な空飛ぶ要塞と戦う場所を陸上(陸の上空)から海上(海の上空)へと移し、結局は巨大要塞(要塞島)を海(東京湾?)へたたき落としている。実際にこんなことをしたら、海に生活の糧を持つ方などはたまったものではないだろう(第二次世界大戦もそうだったはずだが)。
また、仮面ライダーV3第二話でも原子爆弾を体内に持つデストロンの改造人間カメバズーカを、東京で爆発させてはならないとダブルライダーが東京沖?まで運んで海の上で爆発させている。要するに、正義の味方とされるような人たちもこういうことを平然とやってのけていたのだ。
ちなみにこの方がカメバズーカ氏。デストロン第二号怪人でその名の如くカメとバズーカ砲の合成怪人。上目遣いと見ようによってだがアヒル口(唇)がセクシー(笑)。ちなみに鳴き声?は「ズゥゥゥカァァ~~」のほか、普通に日本語も話せます。相棒のハサミジャガーは…何だっけ? 「チョンギィィ~ス」だったか?(←キリギリスグレイです) 「シィィザァァ~~ス」だったかな。
で、このように海上で爆発させ、東京は壊滅の危機から逃れた。とされるのだが、放射能とかは…? 当時、子供だった私にはそんなことよりも──
ダブルライダーが死んでしまった(どっこい生きていたと後になるのだが)方のショックが大きく、この時には「もう二度とライダーなんか見ない!」と思ったものだった(といいつつ、子供なのですっかり忘れて第三話もしっかり見た)。
そんなわけで、やばいものは川へ捨てたり海に流すのは当然だったのだ。水俣病とかも同様。だが、そんな島国根性は世界に通用しなかったということで、今回はここまで。
XWIN II様
カメバズーカ懐かしいです(^^)。
この頃は、後のシリーズでライダー大集合というネタまで意識していなかったので、簡単に殺しちゃったりしましたよね(笑)。
しかし、核エネルギー系の怪人の始末については、巨大な岩塩の中に封じるとか、そういう世知辛いエッセンスがあれば面白いのに、やっぱり日本人にとっては海は外界なんですよね(笑)。
投稿情報: Nakap | 2011/06/10 08:39